この質問は、転職者が最も聞かれたくない質問の一つです。
「転職回数が多い」「ブランクが長い」「1社あたりの在職期間が短い」等は、転職活動においてとてもネガティブな要素になります。
一般的には、20代で2~3回、30代以上で3~4回以上転職していると、「転職回数が多い」と判断されると言われますが、昨今の雇用の流動化に伴い、複数回の転職も珍しいことではなくなってきています。
何回めから「転職回数が多い」と判断するかは人それぞれで、離職率が高く中途採用が多い職場では、転職回数をあまり気にしない傾向があります。
転職回数が多いと、どうしても転職の質よりも回数に注目されがちなので、回数が増えれば増えるほど不利になります。
転職回数が多く、転職に苦労している場合は、推薦書などにより応募先企業に説明してくれる、転職エージェントの利用をオススメします。
■この質問の意図は?
面接官はこの質問により、自社で長く仕事を続けられる人物かどうかを判断します。
何度も言うように、企業が一番採用したくない人は「すぐに辞める人」です。
転職回数が多いということは、それだけ会社を辞めた実績があるということなので、そういう人の採用については、採用担当者も慎重になります。
特別な理由もなくコロコロ職を変える人は、「計画性がない」「ストレス耐性が低い」等の負の先入観を持たれてしまいます。
従って、採用担当者の不安を払拭するような回答を心がけなければいけません。
退職理由をきちんと説明し、これまでの経歴で得たスキルや知識などをアピールすることで、面接官が持っている負の先入観を排除しましょう。
■具体的に、何を答えれば良い?
中にはやむを得ない事情により転職を重ねている人もいますが、多くの人が職場への不満などのネガティブな理由で転職していると思います。
従って、退職理由と同じく、深く掘り下げられると困るこの質問に対して、長く話すことで良いことはほとんどありません。
この質問は、転職の回数が多くなってしまった理由や反省点、転職経験により得たスキル等、転職後は長く勤めたいという意思を伝えて、さっさと終わらせてしまいましょう。
特に、転職理由や職種に一貫性がない場合は、マイナス評価に繋がる恐れがあるので、転職の目的をはっきりさせることが重要です。
明確なキャリアビジョンを持って転職している場合は、高評価になる場合もあります。
一貫性を見つけ、今に至る転職ストーリーを作り上げましょう。
ポイントは、なるべく志望動機に繋げて、ポジティブな印象を与えることです。
そのため、
・言い訳がましい回答
・セクハラ・パワハラ等の会社側に非があるという趣旨の回答
・労働条件や社風など、会社に対する不満や愚痴
といったものはネガティブな印象を与えがちなので避けましょう。
具体的には、次のような回答になります。
例1:やむを得ない理由で転職を重ねた場合
「2回目の転職は勤めていた会社が倒産したためですが、それ以外は、結婚、夫の転勤に伴う転居、親の介護とすべて個人的な理由により退職いたしました。
当時は、家庭生活の基盤を築くため、転職自体はやむを得なかったと考えておりますが、これまでに勤めてきた企業に対しては、個人的な都合で退職し、迷惑をかけてしまったことを大変申し訳なく思っています。
この度、親を施設に預けることとなり、時間的・体力的に余裕ができましたので、御社ではこれまでの経験を十分に生かし、長く働かせていただきたいと思っております」
例2:契約社員を繰り返していた場合
「転職回数は5回と多いですが、すべて契約期間の満了によるものです。
契約社員として働き始めた頃は、正社員でなくとも自分の好きなことを仕事にできることに喜びを感じ、充実感を持って仕事に取り組んでいました。
しかし、契約期間の関係上、長期的なプロジェクトを任せてもらえないことや、プロジェクトの途中で他の人に引き継がなくてはならないことがあり、自分の能力を十分に発揮できていないと感じるようになりました。
そこで、正社員として自分の能力に見合った、責任ある仕事をしたいと思い、この度御社に応募致しました」
例3:職種に一貫性がない場合
職種に一貫性がない場合は、一貫性のあるストーリーを作り、それに見合ったビジョンを付け足しましょう。
「おっしゃる通り、同世代に比べて転職回数が多いと思いますが、これは、消費者の目線で物づくりに携わりたいという考えのもと、それまで勤めていた会社では実現できないことを実現すべく行動した結果です。
確かに、転職回数が多いことについては、我慢が足りなかったのではないか、もう少し工夫や努力をして続けるべきだったのではないかと反省しています。
しかし、これまでに、製造、企画、事務と、多くの企業で色々な業務を経験してきたからこそ、物づくりに対する理解が深まり、キャリアの幅が広がって、自分自身成長できたと感じております。
御社の、顧客第一主義という企業理念は、まさに私の理想とするものです。
ぜひ営業として働かせていただき、これまでの経験を生かし、御社に貢献したいと思っています」
また、回答が多少長くなってしまっても良い雰囲気の面接であれば、転職の目的を具体的に回答すると、より理解を得られます。
「私は以前から、物づくりに携わりたいと思っていました。
1社目の会社では、○○の製造を担当する中で、消費者の目線で商品企画に携わりたいと思うようになり、転職致しました。
2社めの会社では、希望通り商品企画を担当していましたが、商品を売る営業部との交流が全くなく、連携を提案しましたが、実現しませんでした。
私は、顧客の満足度を上げるためには、顧客に直接接する営業と企画は、常に密接な連携をとる必要があると考えており、この会社ではそれができないと感じたため、2度目の転職を決意しました。
この頃から、物づくりにおいて、顧客から意見を吸い上げ反映することの必要性を感じ、3社めの会社では営業職を希望していましたが、入社後、営業事務に配属されました。
この会社では、営業事務の仕事は事務作業が主で、顧客と接する機会はほとんどありませんでした。
入社後も営業部への異動希望を出していましたが、2年間、配属が変わることはなく、30歳になる今年、転職を決意致しました。
確かに、転職回数が多いことについては、我慢が足りなかったのではないか、もう少し工夫や努力をして続けるべきだったのではないかと反省しています。
しかし、これまで、製造、企画、事務と、多くの企業で色々な業務を経験してきたからこそ、物づくりに対する理解が深まり、キャリアの幅が広がって、自分自身成長できたと感じております。
御社の、顧客第一主義という企業理念は、まさに私の理想とするものです。
ぜひ営業として働かせていただき、これまでの経験を生かし、御社に貢献したいと思っています」
以上、『転職回数が多いのはなぜ?』でした。
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